当時はもちろん高価なバイクでしたが、技術は日進月歩であり、もはやスーパースポーツ的キャラクターではなく、贅沢な大人のバイクというイメージを持たせていたようです。というのも1969年にはホンダCB750FOURが発売され、パワー戦争が始まっていたのです。W1SAとなり、W1S時代のクラシック的な雰囲気は薄れ、モダンでお洒落なバイクとなり当時の若者にも支持されました。
写真の通りカラーリング、ウィンカー、テールランプ、サイドカバー、メーターカバー等様々なリファインを受けたのが分かります。

そして昭和48年（1973年）、クラシックW最終型である650RS（通称W3）が発売されました。

W3にはフロントディスクブレーキが採用されています。他にも当時のカワサキフラッグシップであるZ2から多くのパーツが転用されています。
後の昭和61年（1986年）に片岡義男原作の「彼のオートバイ・彼女の島」という角川映画にこのW3は登場します。
当時青春を迎えた若者達に改めて注目され、その影響もあり現在はこのW3の人気も非常に高くなっています。

バイクショップイナドメでは、主にW1SAと、このW3の雰囲気をW800に投影しております。

Wシリーズが昔話になりかけていた平成11年（1999年）、カワサキが満を持してW650を発売。
途中W400もラインナップに加わり、排気ガス規制が強化される2009年まで発売され人気を博しました。